『極楽街』は、極楽街という雑多で混沌とした街を舞台に、人間と“禍(マガ)”と呼ばれる怪物が入り混じる世界を描いたダークファンタジー作品です。
表の顔は「解決屋」、裏の顔は「禍専門の殺し屋」。
登場人物それぞれが過去や秘密を抱えながら、この街で生き抜いています。今回は、物語を彩る主要キャラクターたちを中心に、極楽街の登場人物を詳しく紹介していきます。
アルマ 半禍の子としての宿命を背負う主人公
アルマは本作の主人公で、「半禍の子」と呼ばれる存在です。
彼は人間と禍のあいだに生まれた少年で、見た目は人間ですがその身体には禍の力が宿っています。
胸には「繋縛の杭(けばくのくい)」と呼ばれる封印が打ち込まれており、これを抜くことで本来の禍の力を発揮することができます。
普段は無口でぶっきらぼうですが、仲間思いで正義感の強い性格をしています。
また、大食いという意外な一面もあり、タオに拾われてからは彼女の元で「解決屋」として活動しています。
タオ 冷静沈着な解決屋の女主人
タオ(早乙女道)は、極楽街で「解決屋」を営む女性です。
銀髪を三つ編みにしており、青い丸いサングラスがトレードマークです。
表向きは街の人々からの依頼を受ける何でも屋ですが、その実態は「禍」専門の殺し屋です。
高身長でスタイルも良く、無駄な感情を見せないドライな性格ながらも、心の奥には強い優しさを持っています。
アルマを拾い育てた過去を持ち、彼にとって母親のような存在でもあります。
ネイ 蛇穴の剣士として戦う少女
ネイは組織「蛇穴(サラギ)」に所属する剣士の少女です。
短髪で、クールな雰囲気を持ちながらも芯の通った性格をしています。
彼女の血液は禍に対して強い誘発作用を持っており、その体質を利用して禍と戦っています。
任務に忠実で仕事熱心な一方で、心の奥に人間らしい感情を押し殺している描写も多く、アルマとの関係性も今後の展開で注目されています。
黄泉(ヨミ) 禍の真実を知る白髪の青年
黄泉は、白髪で儚げな雰囲気を持つ青年です。
彼はアルマの胸にある「繋縛の杭」を抜くことができる数少ない存在で、物語の核心に深く関わっています。
その能力と過去には謎が多く、彼の正体や目的は徐々に明らかになっていきます。
黄泉という名前には「死」と「再生」の意味が込められており、作品全体のテーマにも繋がる重要なキャラクターです。
ヨキ 極楽街を支える武器職人
ヨキは蛇穴に所属する獣人の武器職人です。
明るく気さくな性格で、戦い続ける者たちの支えとなっています。
彼はお金持ちである一方、面倒見が良く仲間思いでもあります。
タオやネイとも関係があり、彼が作る武器はどれも高性能で、禍との戦いには欠かせない存在です。
ダラ 無口で職人気質な女性エンジニア
ダラはヨキと共に武器開発を行う女性です。
ゴーグルを付けた姿が印象的で、クールに見えますが仲間に対しては深い信頼を寄せています。
戦闘に直接関わることは少ないものの、武器や装備を通じてチームを支える陰の功労者です。
夜(ヨル) タオの弟とされる存在
夜はタオの弟・ジンと関係がある謎多き存在です。
彼の中には別の人格が潜んでおり、「二重人格」「殺人能力」「蘇る禍」といったキーワードが絡み合っています。
タオとの関係や、過去に何があったのかは作中でもまだすべてが明かされていませんが、今後の展開に大きく影響を与える人物です。
極楽街という街が生む人間模様
極楽街は、一見ただの下町のようでありながら、裏社会と怪異が共存する危険な場所です。
人間、禍、そしてそのあいだで生きる半禍の子が交錯する街であり、登場人物たちはそれぞれの信念や生き方を抱えてこの街に立っています。
アルマとタオを中心に、ネイや黄泉、ヨキといった仲間たちが織りなす人間ドラマこそが、この作品の最大の魅力です。
まとめ
『極楽街』は、登場人物一人ひとりの個性と背景がしっかりと描かれている作品です。
「半禍」「解決屋」「蛇穴」「繋縛の杭」などの独自のワードが物語をより深くしています。
それぞれのキャラクターを知ることで、物語全体の伏線やテーマがより明確に見えてきます。
極楽街の登場人物たちは、ただのキャラではなく「人としてどう生きるか」を問いかける存在なのです。

